リニア開通に向けて

2025年6月2日

本日、春日井市坂下地区において、リニア中央新幹線の第一中京圏トンネル建設工事の大型掘削機の「シールドマシン」を使った本格的なトンネル掘進が始まり、その掘進式が行われました。この工区は地下40メートルより深い「大深度地下」区間であり、都市部に適した振動が少ない直径14メートルのシールドマシンで掘り進めていきます。

 

JR東海社長より、「工事の安全や環境保全、地域との連携をしっかり取りながら工事を進めていきます。」とご挨拶されました。掘進式では大村知事が名付け親となり、「愛・シールド」という名前が発表されました。その後、愛知県立春日井泉高等学校の書道部の皆さんが、書道パフォーマンスでダイナミックにその名前を表現されました。式典終了後、2つのグループに分かれ見学となりました。

 

私はBグループで参加した皆様と共にエレベーターで地下に降りて、実際の工事現場を見学させていただきました。実際に見せていただき、トンネルの大きさに驚愕し、もう工事がここまで進んでいたのかと驚くばかりでした。実際に担当者の方から工事についての内容を伺いました。私からの質問で「どれくらいかかりますか?」と聞くと、なんとここから勝川まで3年かかるそうです。

 

当初は2027年開通予定でしたが、他県での河川の水問題や井戸の枯れた地域等があり、その対応などで工事が大幅に遅れることとなりました。この工事についても亜炭坑跡が残る地域であり、影響があるのではとの声もあり、空洞が残る層よりも深い地下にトンネルを通す、また掘り進める先の地質を振動で調べながら掘っていき、慎重に工事を進めていくとのことです。工事の無事を祈ります。